筑後地区会では、平成24年11月６日（火）えーるぴあ久留米において、講師に税理士でMJS税経システム研究所客員研究員の武田秀和氏をお迎えし、税理士、職員30名の出席のもと「譲渡所得の実務～所得税法の基本から措置法の特例まで～」について研修会を開催しました。
　近年、経済の低迷により譲渡所得の件数も少なくなってきているため、譲渡所得の知識が薄れ、あやふやになって来ている感もあり、確申期も近づき譲渡所得の知識の整理と再確認の研修内容となりました。
　研修内容は、まず譲渡所得の意義から始まり、「譲渡」は経済的価値が認められ取引の対象となるあらゆる資産が対象であることを再確認させられました。
　また、特例を適用した場合の取得日および取得価額の引き継ぎの色々なパターンの整理など、基本から特例までを理解しやすく整理して頂きました。加えて適用要件におけるきわどい基準の許容範囲などにも触れられるなど、有意義な研修となりました。
　講義の冒頭、近年譲渡所得の件数が少なくなってきてはいるが、実は、非常に多かったバブル期の前の状況と同程度であるとのこと、したがって、あのバブル期が異常で、現在は平常に戻りつつあるのではないかとの見方もできるのでは、と示唆に富むお話もありました。