熊本地区会では、平成27年３月24日（火）メルパルク熊本において、税理士でMJS税経システム研究所客員研究員の中島孝一氏を講師にお迎えして、「平成27年度税制改正の概要」をテーマに研修会を開催しました。３時間と短い時間ではありましたが、仕事のタイミングに呼応した内容だけに83名の受講者は、熱心に聞き入っていました。
　今年の税法改正は、経済取引のグローバル化と社会構造の変革に対処するためのものが主ですが、研修では、①結婚・子育て資金の一括贈与の非課税、②ふるさと納税の拡充簡素化、③マイナンバー制度の実施、④国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し等々豊富な内容でした。いずれのテーマも納税者の関心が深いものばかりであるだけに受講者は税の専門家としての必要な知識を漏らさず吸収しようと、講師の説明に真剣なまなざしで聞き入っていました。
　特に、マイナンバー制度については、実務を担当する者として、具体的な手続き、そのための事前準備等について興味を持って臨みましたが、その実施細目については、現在規則等の整備が図られているとのことです、今後のタイムリーかつ充実した研修に期待する次第です。
　目まぐるしい税制改正は、税理士泣かせのようにも思えますが、今日の研修で習得した知識を基に、クライアントに適切な税務処理を指導していきたいと思います。