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〝熊本地震何するものぞ〟の心意気で  
  


 去る4月、我がふるさと熊本が、あろうことか震度7の前震・本震が連続して起こるという未曾有の大地震に襲われた。
 ほとんどの県民が予想だにしなかったところの突然の自然災害であり、県民にとっては想定外の、まさに青天霹靂の出来事であった。
 気象庁から「平成28年熊本地震」と命名されたこれらの地震は、熊本市内中心部全域から上益城郡及び阿蘇地方の全域にかけて、筆舌に尽しがたい甚大な被害をもたらしてしまった。
 被災地域内のあらゆる建物、あらゆる道路、主要な橋梁あるいは病院等の公共的なインフラをはじめ、県民の誇りでありシンボルでもあった天下の名城熊本城についても、壊滅的な被害を蒙ってしまい、現在のところ、これらの復旧・復興には途方もない時間と莫大な資金がかかるものとみられている。
 そして、一連のマスコミ報道等も影響して、熊本県内はもちろんのこと、九州全域の主要観光地から観光客の人波がすっかり消えてしまうという、一部風評被害的な現象も招いている。誠に由々しい限りである。
 しかしながら、地震の受災後、県内の被災地域には、全国からボランティアの人達が続々と訪れ、復旧・復興に力を貸していただくとともに、全国の数多くの皆様方からあたたかい貴重な義援金を拠出していただいており、県民の一人として感謝に絶えないところである。
 今回、震災に遭遇し、全国のいろんな方々からの熱い想いに触れたことにより、日本国民としての連帯感を改めて強く感じたところである。
 余震がやや収まりつつあるこれから、今後に向かって大事なことは、震災前の当たり前の日常をいち早く取り戻すために、この地で生活していく県民一人一人が、しっかりと前を見据え・見定めて、郷土復活への力強く確実な足取りを、一歩一歩着実に進めていくことしか、真の活路はないものと思っている。
 幸い、当熊本県では、楽天的かつ楽観主義的に物事に取り組むという県民性を有する人たちが多数派を占めているとも言われており、また当県においては、〝負けんばい〟の心意気で、必死に〝がまだす〟ことに喜びを感じるという前向きな性質を有する県民が数多く存在しているものと確信している。
 これから、たとえ膨大な時間がかかろうとも、県民一人一人ががっちりと手を携えて、必ず故郷を復活させるという強い思いを持ち続けながら、一日一日を頑張っていきたいと思っている。
 なお、税理士としては、今回被災した顧問先の関係者の方々の心が決して萎えることのないように、顧問先にしっかりと寄り添いながら、今後とも細やか、かつ持続的なサポート体制を続けていきたいと考えている。
 ミロク会計人会の会員の皆様方には、〝くまもと〟に対しまして、早速、各種のご支援をいただきましたことに深く感謝申し上げますとともに、今後とも、引き続き熊本県及び熊本県民をあたたかく見守っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 〝がんばろう熊本〟〝がんばろう九州〟〝がんばろう日本〟


[ 熊本地区会 下田 憲幸 ]

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