令和４年６月24日（金）、J:COMホルトホール大分において、第20回の大分地区会の定期総会に先立ち、講師にMJS税経システム研究所客員研究員で税理士の谷中淳氏を迎え「事業承継税制の特例の実践活用～制度適用における問題点と制度適用後の検討について～」の研修会を開催しました。
　事業承継税制の特例制度は、令和４年度改正で特例承継計画の提出期限が１年延長されて令和６年３月31日までとなり、今一度注目度が上がりそうなタイミングでの研修となりました。
　まず制度適用についての基本的事項を確認したあと、事業承継税制の特例創設時に改正された親族以外への贈与や、親族以外からの贈与を受ける場合には、みなし相続が発生し、受贈者が親族以外の贈与者の相続に加わってしまうことになる特異なケースとなることについて解説いただき、この点については特に丁寧な説明が不可欠だと感じました。
　全国的にも申請数が少ない難解な制度であるだけに、多くの案件を処理してこられた実務家の講義を受けることができたのは、貴重な機会でした。
　なお、研修会終了後に行われた定期総会では、まだコロナ禍以前と同じとはいかないまでも、順調に審議が行われ、無事にすべての議案が承認可決されました。場所を移しての懇親会では、感染防止に注意を払いつつ、久しぶりの会食を愉しむことができました（その後の第７波を考えると、皆さん無事で何よりでした）。