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研修「医院会計と税務の実務」  
  ~ 与えられた研修と求める研修 ~


 平成16年12月15日に鹿児島地区で開催された研修「医院会計と税務の実務」はいつもの九州ミロク会計人会の研修とは様子が異なっていました。
 内容的には、医院の基礎知識・収入支出の特殊性・税務における特例、消費税の計算などでしたが、変化があったのは、受講者の方でした。いつもはミロクの会計人会員やユーザーなのに、他のシステムの会計事務所が多数受講していました。
 開講前から周囲の会話に耳をそばだてました。36時間の受講努力規定の影響もありましたが、統一研修・地域研修・県連研修及び認定団体の研修など多くの研修が開催されていても、受講者は身近な実務に即した研修はないかと摸索していました。確かに開催される研修は、税理士として知っておかなければならない題材ではありますが、いま知りたい題材であるかといえば疑問が残ります。我々は仲間同士で尋ねあい、教えあう気風がありません。税理士とは一般にはその道のプロとみられ、すべてのことを熟知しているものと思われています。また、そういうプライドがないとも言い切れません。本人としては、本人なりに事務所の体制を作り、事務処理のマニュアルを構築し、顧客との関係を改善してきているつもりですが、やはり、気になるのが隣の芝生。
 研修においても、基礎知識・学問としての知識も大事ですが、一般的に実務に関して、どのように業界の状況を受け入れ、どのように経理処理し、どのような決算・申告が望ましいか、といったノウハウは流通していません。
 今回の医院会計の研修は、このニーズを十分に満たしたものではなかったかもしれませんが、受講者の交わす会話の中に、与えられた研修題材と受講したい研修題材との一致を感じられたものでありました。

[ 鹿児島地区会 長谷川 栄 ]

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