鹿児島地区会では、平成28年11月１日（火）城山観光ホテルにおいて日本橋のNHB税理士法人の税理士でMJS税経システム研究所客員講師の守田啓一氏をお招きし、「小規模宅地等についての課税価格の特例の実務」をテーマに講演いただきました。
　相続税の免税点が下がり、小規模宅地等の特例を使った申告の機会も増えました。小規模宅地等の特例は過去において改正が非常に多い特例です。この特例が適用できるかどうかは、納税額にも大きく影響することはよく知られています。また実務の面での適用については要件を充たしているかを特に慎重に検討しなければならない特例の一つと言えるでしょう。
　今回の研修では、基本的な内容ではなく、判例を中心に実務面での問題点を取り上げていただきました。「文理解釈」と「趣旨解釈」を判例、通達を交えながら解説頂き、小規模宅地等の特例の基本を知らない事務職員にもわかりやすく説明いただきました。資料も100頁を超えるというもので、小冊子というよりも一冊の書籍というボリュームでした。
　また、守田氏のお話はユーモアのあるもので楽しく学ぶことが出来ました。